第13回 起業開業その10 開業資金の見積り

◇開業資金の見積り

事業開始にあたり、いくら投資するか決めたでしょうか。
商品の仕入れ、機械や車の購入、事務所の用意など必要と
する項目と金額を箇条書きにして見積もってみましょう。

・商品などの在庫仕入
・機械や車などの設備の購入
・事務所や工場などの用意
・店舗内装や電気・通信などの工事費
・机イス、電話FAX、コピー、PC、プリンターなどの
 事務機器の購入
・看板や広告用チラシ、記念品などのPR経費
・名刺、ゴム印、印鑑、文房具などの事務用品
・月々かかる運営経費 など

思いつく限りの項目をあげていると思いますが、まずは貴方の
計上した見積り額が適正かを検討する必要があります。

1.運転資金に注意
開業したての貴方には、仕入や購入にあたり常に現金で支払
うことが求められます。一方、得意先からは2ヶ月後、3ヵ月後
に売上代金が入金される掛取引にならざろう得ないと思って
下さい。
支払いと同じように、得意先に対する売上も現金取引であれば、
さほど運転資金に困ることはありません。
しかし、仕入などの支払時期が先で売上げの入金時期が後で
あれば、売上代金が入金されるまでの期間は支払いが先行し
ますので、先に支払う分の運転資金を確保しておく必要があり
ます。
例えば、売上代金の回収が2ヶ月後であれば、2ヶ月間の仕
入代金だけ先に支払いますので、この支払額を運転資金とし
て見積もって下さい。
もちろん、仕入代金も2ヶ月後に支払う買掛であれば、それだ
け運転資金も少なくてすみます。

掛売上の金額が大きくなりすぎると、先行する支払金額をまか
ない切れずに資金不足になることがあります。
得意先が提示する支払条件が悪けれれば、当然に交渉して
みて下さい。

2.固定経費
家賃、駐車場代、電気水道などの光熱費、電話代、リース料、
人件費などは、毎月必ずかかるものです。
開業したては事業収支が赤字の人が多いので、手元資金を
減少させていく固定経費の負担は厳しいものがあります。
特に家賃と人件費はなかなか減額することが難しいので、開
業当時は固定経費ができるだけ膨らまないようにする工夫が
必要です。
もちろん売上に直結している人件費などは、削りようがないで
すけどね。電話番だけなら、秘書代行を利用しても良いと思い
ます。

3.購入かリースか
支払いの総額で比較すれば、リース料総額の方が購入金額
より大きくなります。しかし最初に大きな金額を用意しなくて済
むので、リースであれば簡単に導入することができます。
購入する資金がなければリース契約も検討すべきです。
しかし設備や機器の性能アップがどんどん進む時代にあって、
例えば5年間とかのリース契約には中途解約できない条項が
通常あるので、期間満了まで機器の更新がしにくいデメリット
もあります。
一時的に必要なものならレンタルという手もあります。レンタル
料の方がリース料より高いので、利用期間の長さや頻度で考
えることになります。
利用期間が同じなら、支払い総額は次のようになります。

 中古品の購入<新品の購入<リース契約<レンタル利用

何もかも新品である必要はありませんし、導入を先送りして
支出を抑えるという判断も必要です。

4.事務所
貴方が取引先を訪問して営業するスタイルなら、立派な事務
所を構える必要はありません。自宅の一室を事務所にするこ
とも考えてみましょう。それよりは何処にいても連絡が取れる
仕組みに投資した方が営業し易いと思います。
反対に、貴方の事務所に取引先が商談に訪れるスタイルでは、
商談するための部屋や事務所が必要です。
でも売上がいくらもない内から大きな事務所は必要ないので、
とりあえずは固定経費になる家賃はできるだけ小さくなるよう
判断した方が無難です。


自分の希望通りに投資すると、開業資金はいくらあっても足
りなくなります。しかし、用意できる開業資金に限りがある以
上、今ある資金量に応じて投資しなければなりません。
であれば、売上に繋がる投資を優先して、売上とは直接結び
つかない支出を出来るだけ押さえる事が肝要です。
その支出がいくらの売上をもたらすかのリターンを考えて、も
う一度見積りを検討しましょう。


Posted by 門倉和博 at 2010.01.22



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